設定なしでデプロイできるZeit Now
みなさんはZeit Now(以下よりNowと記載)をご存知でしょうか。
シンプなデプロイを実現するPaaSのNowでついに設定なしでデプロイできるようになりました。
Now とは
一言でいうと、シンプルで簡単にそして高速なデプロイを実現するPaaSです。
極端な話をすると、now
と打つだけでデプロイが完了するくらいに簡単です。
他のPaaSと同様に、Node.js、Python、Goといった様々な言語が使用できフロントエンド、バックエンドのデプロイが可能です。
またデプロイ時に固有のURLが発行され、HTTPSのアクセスが可能です。
言葉だけでは伝わりきらない魅力を簡単なデモンストレーションでみていきましょう。
前準備
Nowを使ってデプロイする前準備をしていきます。
だいたい3ステップくらいで準備は完了します。
ユーザ登録
こちらからユーザ登録を行います。
GitHubアカウント、GitLabアカウントを用いたユーザ登録と、Eメールを用いたユーザ登録が可能です。
どの登録方法でも迷うことなく簡単に登録が可能です。
CLIのインストール
次にCLIツールをインストールします。
Node.jsがインストールされている環境で、下記コマンドを実行してください。
$ npm i -g now
CLIでのログイン
最後にCLI側でログイン作業を進めます。
now login
と入力した後に、先ほど登録したアカウントのメールアドレスを入力します。
$ now login > Enter your email: [email protected]
入力すると下記のような内容が出力されます。
指示通りメールを確認して、メールに記述されているセキュリティーコードが出力されたものと合致していることを確認して認証を行います。
認証もメールの中のボタンを押すだけで終わります。
> We sent an email to [email protected]. Please follow the steps provided inside it and make sure the security code matches . ⠦ Waiting for your confirmation
認証が終わると下記のような内容が出力されます。
✔ Email confirmed > Ready! Authentication token and personal details saved in "~/.now"
これで準備が終わりました。
デプロイだけでなく、前準備も簡単に終わるので非常に便利です。
Nowを試す
準備ができたので実際にデプロイをしてみます。
デプロイする対象が欲しいので、Next.jsをセットアップして、Nowにデプロイしましょう。
Next.jsの設定
今回は簡単にするために一旦、create-next-appのみ実行します。
$ npx create-next-app now-sample-app $ cd now-sample-app/
デプロイ
デプロイはシンプルです。now
と打ち込むだけです。
Now側の設定なしでデプロイできるのは、package.json内のbuildスクリプトを元にビルドとデプロイをしているからです。
また、デプロイ単位でURLが発行されますが、<プロジェクト名>.<ユーザ名>
のエイリアスが同時に発行されるのでURLの固定も簡単です。
デプロイも出力にある通り、秒で終わってます。
$ now > Deploying ~/Documents/github/now-sample-app under USERNAME > Using project now-sample-ap > https://now-sample-app-123456789.now.sh [v1] [1s] > Ready! Deployed to https://now-sample-app.USERNAME.now.sh [in clipboard] [3s]
デプロイが無事に完了しました。URLに実際にアクセすると下記のような画面が表示されます。
次はアップデートしてみましょう。
アップデート
testページを作ってみましょう。
下記のようにコードを書いていきます。
import React from 'react' import Nav from '../components/nav' const test = () => ( <div> <Nav /> <p>Test Page</p> </div> ) export default test
アップデートしましょう。やることは先ほどと同じで、now
と打ち込むだけです。
やはりシンプルですね。
$ now > Deploying ~/Documents/github/now-sample-app under USERNAME > Using project now-sample-ap > Synced 1 file (157B) [718ms] > https://now-sample-app-123456789.now.sh [v2] [1s] > Ready! Deployed to https://now-sample-app.USERNAME.now.sh [in clipboard] [3s]
https://now-sample-app.USERNAME.now.sh/test
にアクセスしてみましょう。
無事にアップデートされていますね。
さいごに
GitHubとの連携など、まだまだ書ききれていないだけでNowはものすごいプラットホームです。 是非使ってみてください。